セガ・アーケードゲームヒストリー

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第1回
セガ・アーケードゲームの 夜明け
(1973年〜1979年)

2016年08月02日掲載

ゲーム業界の歴史を振り返るコラム。各時代のムーブメント(時代背景やおもな出来事など)を解説しつつ、年代ごとにカルチャーとしてのゲーム(おもにセガ・インタラクティブのアーケードゲーム)の立ち位置や魅力を語っていく。

セガの歴史は古い。

1951年、レイモンド・ジェイ・レメーヤーとリチャード・ディ・スチュワート、このふたりのアメリカ人により、ジュークボックスやスロットマシンの輸入会社として、セガの前身となる"レメーヤー&スチュアート"社が創立された。

その後、1954年に"サービス・ゲームス"と改名。1957年には"サービス・ゲームス・ジャパン株式会社"となる。1960年に"サービス・ゲームス・ジャパン株式会社"は発展的に解消。機器販売と賃貸を行う"日本娯楽物産"と製造を行う"日本機械製造 "という2社が設立。

この"日本機械製造 "が開発した国産ジュークボックスは、"サービス・ゲームズ(SERVICE GAMES)"の単語の頭文字を取り"SEGA1000"と名付けられた。セガファンにとってはおなじみの話だが、そうこれが"セガ(SEGA)"の社名の由来となっている。

▲旧社屋

▲『SEGA1000』筐体(1962年)

なお、セガのビデオゲーム第1弾は『ポントロン』(1973年)だ。画面上のパドルを操作してボールを打ち合う、いわゆる"テニスゲーム"。同じ"テニスゲーム"の『エレポン』(1973年/タイトー)と並び、日本初のビデオゲームと言われている。

▲セガのビデオゲーム第1弾『ポントロン』筐体
(1973年)

ちなみに、モニターを使わないゲーム(国産のエレメカ)としては、セガの『ペリスコープ』(1966年)のほうが早く、アメリカにも輸出され世界的なヒットを収めている。

『ペリスコープ』は、潜水艦の潜望鏡を覗き込みながら海上を航行する戦艦を魚雷で駆逐していくゲームで、現在国内では現存する筐体は1台もないと言われている(余談だが、家庭用ゲーム機用タイトル『セガエイジス2500シリーズ ダイナマイト刑事』のおまけゲームとして『ペリスコープ』が収録されているので、気になる人はチェックしていただきたい)。

というように、セガのアーケードゲームは『ペリスコープ』まで溯ると、なんと50年(半世紀)もの歴史を持っているのである。

当時(1973年~1979年)のゲーム業界の最大のトピックスといえば、日本初の家庭用テレビゲーム機"テレビテニス"(1975年/エポック社)の発売、そして『スペースインベーダー』(1978年/タイトー)が登場したことだ。

前者は、後に"SGー1000"(1983年)や、"ファミリーコンピュータ"(1983年/任天堂)といった、日本の家庭用ゲーム機ブームに繋がる草分け的存在であり、また後者は、空前絶後の大ヒットによって、国内の(アミューズメント)ゲーム文化の底上げを担った立役者である。

▲『SGー1000』 (1983年)

なお、『スペースインベーダー』の爆発的な人気がきっかけで全国にゲームセンター(当時はインベーダーハウスとも呼ばれていた)が乱立。

当時のゲームセンターの店内は薄暗く(テーブル筐体に天井光が反射してしまうため、必然的に店内を暗くしていた)、非行の温床になるとの理由で、学校によってはゲームセンター立ち入り禁止の校則ができ、また店舗によっては小・中学生の入店を禁止するところもあった。

そんな『スペースインベーダー』ブームが、のちの風営法の大改正(1985年)に繋がったとも言われている。

ちなみに、筆者が小・中学生だったころ(風営法の大改正まえ)は、24時間営業のゲームセンターはわりとどこにもあり、保護者同伴でなくても問題なく夜中でも入店できた(遊べた)時代だった。

話は逸れたが、1970年代後半のセガといえば、『ヘッドオン』(1979年)や、『モナコGP』(1979年)といった、後のゲー ム史に残る名作を次々と誕生させており、そのころからじょじょにゲームセンターは"不良のたまり場"から、"楽しく家族で遊ぶ場所"という風潮に移り変わっていった。

▲『ヘッドオン』筐体(1979年)

▲『モナコGP』筐体 (1979年)

あわせて、技術の進化によってビデオゲームのグラフィック描画能力がアップし、それまで"単色"だった背景やキャラクターがカラフルになり、1980年以降から一気にポップな作品が増えていく。

さらに、家庭用ゲーム機の登場によって、ゲームはゲームセンターから家庭へと広がり、ゲームのジャンルも多様化。一大テレビゲーム時代の到来へと繋がっていくのである。

(文・ローリング内沢)

1973年〜1979年のおもな出来事

1973年

  • オイルショックによる買い占め騒動
  • 超能力ブーム
  • ドバイ日航機ハイジャック事件

1974年

  • コンビニ第1号となる"セブン-イレブン"が東京江東区に出店
  • 巨人の長嶋茂雄選手が現役引退
  • ハローキティ誕生

1975年

  • 第二次ベビーブーム
  • 日本初の家庭用テレビゲーム機"テレビテニス"(エポック社)発売
  • 山陽新幹線が博多まで開通

1976年

  • モントリオールオリンピックが開催
  • ロッキード事件
  • "日清焼そばU.F.O."(日清食品)発売

1977年

  • 巨人の王貞治選手がホームラン世界記録756号を達成
  • アップルコンピュータが創業し、同年Apple IIを発表
  • 家庭用ゲーム機"Atari 2600(ATARI VCS)"(ATARI)をアメリカで発売

1978年

  • 『スペースインベーダー』(タイトー)発売
  • 東京池袋に高層ビル"サンシャイン60"が開館
  • 新東京国際空港(現・成田国際空港)開港

参考資料:セガ・アーケード・ヒストリー(エンターブレイン刊)

<span>第7回</span>セガ・体感ゲームクロスレビュー