セガ・アーケードゲームヒストリー

2017.04.20 2種のコラムを更新!好評連載中!

第5回セガ・体感ゲームも遊べる企画展、
“あそぶ!ゲーム展 ステージ2”開催中!

2017年01月21日掲載

あけましておめでとうございます!

新年を迎え、新たな気分でお過ごしのことと思います。実り多き1年になりますようにお祈りいたします。それでは、またお会いしましょう……。

と、コラムを早々に締めくくり、新春バーゲンセールにでも繰り出したいところだが、「“しめる”のは新鮮なサバだけにしろ!」と、日本全国から不幸のメールが送られてきそうなので、さっそく本題に入ります。

えー、“あそぶ!ゲーム展 ステージ2~ゲームセンターVSファミコン~”という、デジタルゲームの進化の歴史をたどる企画展が、2017年3月12日(日)まで、“SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアム(埼玉県・川口市)”で開催されています。みなさん、この企画展には行かれました?

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▲あそぶ!ゲーム展ステージ2
~ゲームセンターVSファミコン~

この“あそぶ!ゲーム展”は全3回シリーズで構成されていまして、昨年度はデジタルゲームの誕生から1982年までの代表的なゲーム機を多角的に紹介した“あそぶ!ゲーム展 ステージ1”を開催。今回はその続き(シリーズ2回目)となっています。

じつはワタクシ、この企画展のお手伝いをさせていただいているのですが、今回はぜひ当コラムでみなさんにその魅力をお伝えしたいなと!

で、この企画展、“あそぶ!ゲーム展”というだけありまして、入館料(大人510円・小人250円)さえ払えば、展示されている多くのゲームが遊び放題なんですよ(ただし、一部のゲームはプレイ出来る曜日や人数に制限あり)。

当時の貴重なゲームを遊ぶことができる、という太っ腹な内容にくわえ、さらにハードウェアの仕組みや使用されている映像技術の解説なども楽しみながら学べるようになっています(映像ミュージアムの企画展ということもあり、ゲームの映像技術について詳しく学べます)。

なお、今回の“ステージ2”では、1983年から1990年までのデジタルゲームに焦点を当てているのですが、ちょうど時代的には、アーケードゲーム機の黄金期であり、家庭用ゲーム機(ファミコン)が大躍進した時期。

“ゲームセンターのゲームが家庭で遊べる”のがウリのひとつであった家庭用ゲーム機の攻勢に対抗し、“ゲームセンターでしか遊べない作品”として、体感ゲーム(大型筐体)が生まれた、という時代の流れがあるんですよね。

会場内にはそんな“体感ゲーム”の特集コーナーが設けられていまして、『スペースハリアー』(1985年)をはじめ、『アウトラン』(1986年)『スーパーハングオン』(1987年)『アフターバーナーII』(1987年)といった、セガ先輩(敬意を表してこう呼ぶ)のさまざまな“体感ゲーム”が展示されてます。

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▲会場内の様子

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▲『スペースハリアー』
(1985年)

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▲『アウトラン』(1986年)

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▲『アフターバーナーII』
(1987年)

さらに、貴重な資料として、『ハングオン』『アフターバーナーII』の筐体デザイン案(開発資料)や、当時の作品ポスターも展示されており、さらに“体感ゲーム”の生みの親である、もとセガのゲームクリエイター・鈴木裕さんのインタビュー映像も見ることができます(ちなみに鈴木裕さんのインタビュアーはボクが担当させていただきました)。

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▲開発資料や当時のポスター

また、個人的には、セガの『カルテット』(1986年)が展示されているのが嬉しいんですよ。当時としては珍しかった、4人同時プレイが可能なアップライト筐体版ですよ(余談ですが、『カルテット』がインスパイアされたであろう、同じく4人同時プレイが可能なATARIの『ガントレット』(1985年)も展示されています)。

前回の当コラムで少し触れましたけど、『カルテット』のステージが始まるまえに流れるインパクトのあるサンバ調の曲が好きなんですよね。この展示会の仕事で、ほんとウン十年ぶりにプレイしましたけど、サウンドはもちろんのこと、グラフィックやゲーム性を含めて、すごくセンスのある作品だなあと、あらためて感じましたもん。

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▲『カルテット』筐体
(1986年)

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▲『カルテット』筐体上部(1986年)

筐体デザインや色使いをはじめ、そこ描かれているイラストなど、めちゃくちゃかっこよくないですか? アメコミテイストを意識しつつも、どことなく昭和感が溢れる雰囲気がたまらないです!

なかなか、いまの時代『カルテット』が置いてあるゲームセンターも少ないと思うんですよ(“体感ゲーム”を置いてあるゲーセンはそこそこありますけど)。そういう意味では、ぜひみなさんには、この機会に4人同時プレイで遊んでもらいたいなー、と思います。

ほかにも、セガ先輩の作品ですと、アーケード版『テトリス』(1988年)や、メガドライブの『ザ・スーパー忍』(1989年)なども展示されてまっす!

会期中はゲームの入れ替えやメンテナンス等もありますので、公式サイトをチェックしつつ、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいな!

【あそぶ!ゲーム展 ステージ2~ゲームセンターVSファミコン~】
会期:2016年9月10日(土)~2017年3月12日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
会場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
   〒333-0844 埼玉県川口市上青木3-12-63
料金:大人510円・小人250円(常設展もお楽しみいただけます)
主催:埼玉県
後援:埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会
企画:株式会社デジタルSKIPステーション
公式サイトhttp://www.skipcity.jp/vm/game2/

ローリング内沢

1970年、東京生まれ。ライター、編集者、ゲーム批評家。
ゲーム情報誌の編集者を経て、2000年4月よりフリーランスとして活動。
得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。
趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
イラスト:荒井清和

参考資料:セガ・アーケード・ヒストリー(エンターブレイン刊)

<span>第7回</span>セガ・体感ゲームクロスレビュー