-入社から3年経って、自分のなかで「ここが変わったな」というポイントは?

仲澤

職業病みたいな話なんですけど、どんなゲームでもグラフィックが1ドットでもずれてると気になっちゃいますね。「なんで、ここだけ中央揃えにしてないの!」とか(笑)。

一同

あははははは!

太田

でもそれは、ある意味、プロ目線になったってことだよね。

仲澤

そうですね。あとはデザインをするときも、いままでは自分の絵が世に出ること自体が嬉しかったんですけど、最近は「デザインは目的ではなく伝える手段だ」と思うようになったんです。同じことを伝えるにしても、それを「ユーザーがどう見るか」を考えて制作するようになりました。その反面、制限のあるなかでどれだけ自分の個性を出すか、という部分もプロとして意識しています。

渡邊

"私の場合は、何を実装するときにでも、意味を考えてプログラムを組むようになりました。ただ単に面白いものを作るのも大切なんですけど、「こうしたほうが面白いのに」という部分も、じつは「それを入れることでこういうマイナス面が出てくるから実装していない」という理由もあるんですよね。だから、実装する機能の意味をすごく考えるようになったと思う。

白鳥

"ユーザーの目線で考える"という話が出ているけど、僕も入社して3年経ってみて、自分の主観だけでなく「このゲームは誰のために作られていて、どういう思いで楽しんでほしいのか」ということをすごく気にかけるようになったな。

一同

それはすごく大事だよね。

-学生時代にこれをしていて役に立った、逆にこれをしておけばよかった、ということはありますか?

渡邊

私は以前アルバイトでパソコン教室の講師を務めていたんです。そこで鍛えたプレゼンテーション能力は仕事上のコミュニケーションに役立ちましたね。プランナーやデザイナーとやり取りする際にもコミュニケーション能力はすごく大事なので、"コミュ力"は鍛えておいて損はないと思う。

仲澤

そう。チームでものを作るときにプログラマーだけで完結することはないもんね。プランナーやデザイナーなど、みんなと話さないといいものは作れない。

白鳥

僕はそんなに真面目な話じゃないけど(笑)、もともとスポーツがすごく好きで、サバイバルゲームやフットサルなどをやってたのがよかったかな。ゲーム業界は多趣味な人が多いから交流の役に立つこともあるし、ゲーム以外の趣味も持っているといいと思う。

渡邊

ゲームだけやってても、いいゲームが作れるわけじゃないもんね。

仲澤

そうそう、知識や経験はいっぱい持ってて損はない。

尾池

サウンドチームも黙々と自席で作業するだけじゃなくて、いろいろな部署の人とコミュニケーションを取りますから、僕も"コミュ力"は大事だと思います。コミュニケーションという点で言えば、僕も接客業のアルバイトをやっていたので、セガに入ってすぐに行った"店舗研修"でもその経験は活きたかな、と思います。

太田

楽しかったよね、店舗研修。

-店舗研修とはなんですか?

白鳥

僕らの代は部署によって、店舗研修に行っている人といない人がいるんですが、いまの新卒社員は全員が行っているんじゃないかな。セガのゲームセンターのスタッフとして働くんです、3日間。部門によっては1ヵ月半くらい。

尾池

ちなみに今回の座談会メンバーだと僕と白鳥くんと太田くんが行きました。

白鳥

シフトもきちんと組んでもらって、店舗スタッフのみなさんと同じ制服を着て、接客対応したりするんです。

尾池

とくに店舗の開店前、閉店後の業務は貴重な体験でした。清掃やメンテナンス、集金作業など、ユーザーとしてゲームセンターに通っていたときには、知るよしもなかった部分を体験することができて、非常に勉強になりましたね。

白鳥

また、僕の場合は研修場所が秋葉原だったので、海外からのお客さまも多くて、ゲームの遊びかたを聞かれることも多かったな。「『ドラゴンボール』のゲームを遊びたい」って言われても筐体のゲーム説明文は全部日本語だから、「わかる?」、「わからない!」みたいなやりとりになって。でも、「Do you know "かめはめ波"?」って聞いたら、「I know I know!」って(笑)。「このボタンを押したら、”かめはめ波”が出るぜ!」ってなんとか伝えたら、「OK!」って言って遊んでくれたり、そういう楽しい接客体験もできましたね。

一同

あははははははは!さすが”かめはめ波”、ワールドワイド!

編集・執筆:ローリング内沢、村田征二朗
※取材時(2017年度)に社歴3年目であった社員のインタビュー記事です。