ゲーム屋インタビュー セガ・インタラクティブ 第二研究開発本部 第二開発部 部長 大崎誠

只管ゲーム屋 大崎誠

代表作

  • 『艦これアーケード』プロデューサー
  • 『初音ミク Project DIVA Arcade』
    シリーズ プロデューサー

大切にしているのは、
"お代にふさわしい体験が味わえる商品を作る"こと

-ゲーム作りでこだわっていること、大切にしていることは?

お客さまからいただくお代にふさわしい"体験"が味わえる商品を作る……ただそれだけです。 私が子どものころは、ゲームが高価な時代でした。やっとの思いで買ってもらったゲームが面白くなかったら……とてもがっかりするじゃないですか。
そのような経験もあり、自分が作ったゲームで子どもたちをはじめ、遊んでくださるお客さまを悲しませる仕事はしてはならないと思っています。商品を購入してくださる、遊んでくださるお客さまの目線に立ち、いただいたお代にふさわしい、お客さまのご期待にそえる体験を提供できているか、ということを常々意識しています。
ゲームに限らず世のなかのすべての商売において当たりまえのことなのですが、"ぶれてはいけない軸"といいますか、基本姿勢として大切にしています。たとえば、私はアップルの商品が好きなんですけど、どこが好きって、本体はもちろん箱のデザインまで、すべてにこだわっている部分が素晴らしいなあといつも感じています。箱を持った瞬間から、期待以上の特別な"体験"が始まるんですよね。アップル製品って外箱を持っているだけで格調高い気持ちになれてしまうんですよ。

ゲームでも、お客さまのご期待に沿った、いや、それを上回る"体験"が味わえる商品を作りたい。これが目標ですね。具体的には、遊んでいるときにストレスを感じさせず、誰にでもわかる、誰にでも操作できるUI(ユーザーインターフェイス)が満足度の高い"体験"の実現に必要な要素のひとつだと考えています。
また、ゲームの内容についても、ずっとプレイしていても飽きない、継続して楽しめる遊びを提供できているかどうかも重要視しています。映画で例えると、格式のある賞は取れなくても、誰しもが楽しめエンターテイメント性が高い、ブルース・ウィリスやシルベスター・スタローンが出演するアクション映画のような路線というか……。私自身は、ゲームはシンプルに楽しんでもらえれば、それで立派に成立すると思っていますので。ただ、ゲームという商品が残酷なのは、生活に不可欠な日用品は少々質が低くても安さを強みに購入の選択肢になりますが、ゲームはつまらなかったら例えタダでも遊んでもらえないということ。逆に、面白いゲームは定価でも買いたい、並んででも手に入れたい、プレイしたい、という人が大勢います。ゲーム業界は"0"か"1"、"勝つ"か"負ける"かなんですよね。
我々は、とことんまで金額に見合った"体験"を追求しますので、『初音ミク Project DIVA Future Tone』の開発現場では、チーム全体が険悪になるくらいスタッフどうしでUIに関するダメ出しをして質にこだわりました。嬉しいことに、うちのチームは改善点を指摘する人が多いんですよね。ダメなときには、「ダメ」とはっきり言ってくれることは素晴らしいことだと思っています。ダメ出しは、する方もされる方もお互いにエネルギーを使いますから。エネルギーを消耗しても、より良い商品にしようと各スタッフが一丸になって努力してくれている証です。その場で何も言わずに曖昧にして、すべてが終わった後に、「あれはダメだった」と言われても何の意味もないですからね。

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