セガ・アーケードゲームヒストリー

2018.06.06 さらにコラム追加!

第21回ゲーム業界を目指すなら学生時代にやっておいた方がいいこと

2018年06月06日掲載

このコラムが掲載されるのは、ちょうど新年度(4月)から2ヵ月が過ぎたころだと思うのですが、フレッシャーズ(新入生や新入社員)のみなさんは、もう学校や会社に慣れましたでしょうか?

この4月からゲーム業界で働き始めた人もいるかと思います。そこで今回は、「将来、ゲーム業界(とくにセガ)を目指したい!」と思っている若者に向けて、ボクからアドバイス的なことをお伝えできればと思っています~。

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さて、本サイトにはセガ・インタラクティブの開発者に、仕事のこだわりや制作秘話を聞く、"クリエイターズ・インタビュー"(https://sega-interactive.co.jp/special/interview/)というコンテンツがありますが、ワタクシ毎回この記事のインタビュアーおよび編集を担当させていただいております。

真ん中のネイビーの服着ている人が「ボク」

なお、ライターという仕事柄、さまざまなゲームメーカーのクリエイターにお話を聞く機会も多いのですが、とくに"セガ先輩"(敬意を表してこう呼ぶ)のクリエイター陣は、ひとことで言うと"濃い"(笑)!

当然、"褒め言葉"なのですが、モノづくりに対する"こだわり"や"熱意"を持った、職人肌の人が多い印象です。

とにかく、「面白い作品をつくって、ユーザーを楽しませよう!」という姿勢がすごく強いんですよね。

だからこそ、読者を楽しませようという気持ちからだと思うのですが、インタビューの受け答えが上手な人も多く、また写真撮影時は”画映え”のことなどを考えて、いろいろなポーズをとっていただいたりと、そのサービス精神にただただ驚くばかり!

クリエイターズインタビューの皆様

もちろん、他のゲームメーカーのクリエイターにも"こだわり"や”サービス精神”などを持った人たちは大勢いらっしゃるんですけど、企業ごとに"カラー"といいますか、"社風"ってあるじゃないですか。そういう意味では、とくにセガ(およびセガのクリエイター)には、"老舗"ならではの深さや重さを感じるんですよね。まさに培ってきた歴史の賜物ですよね。

そんな、セガ・インタラクティブのクリエイター陣がインタビューの際に、だいたいみなさん口を揃えて言うのが、「(将来、ゲーム業界を目指すならば)ゲームだけではなく、さまざまなことに興味を持ってチャレンジしてほしい」というアドバイス。

これまでの"クリエイターズ・インタビュー"のなかから、いくつか言葉を抜粋すると……

「学生時代にしかできないことに挑戦してほしい」

「自分が良いと思った事は、たとえ周りに反対されてもトコトン突き詰めて」

「何でもいいので自分がつくりたいものをたくさんつくってほしい」

「やりたいことがあれば、それが自分の代名詞になるぐらいやり切る」

「柔らかい頭を持って、誰もやったことがないことにチャレンジしてほしい」

などなど……その言い回しは違えど、情熱やこだわりをもって何かに突き進む姿勢や経験がものづくりの自信に繋がり、さらにはそれが仕事にも役立ちますよ、と助言する方が多いんですよね。

ボクも"ライター・編集"として、一応(?)ものづくりに携わっていますが、職種は違えどまったくその通りだなと思います。

「広い視野を持つ」、「チャレンジ精神を忘れない」、「こだわり抜く」という姿勢は、ゲーム、音楽、デザインなど、あらゆる"ものづくり"において大切なことです。

クリエイターズインタビューの職人の皆様

たとえば、よく「方程式や面積の求めかたなどを学校で教わるけど、それって社会に出ても一切使わないよね」という意見を見かけることがあります。確かに「方程式」そのものは使わないかもしれないけれど、これは"考える力"や"考えかた"を養うためのものであって、広い視野で見れば、"情報を整理して解決方法を組み立てる"という、その姿勢(アプローチ)は、将来社会に出て役に立つんですよね。

それと同じで、映画鑑賞でもスポーツでもカラオケでも手品でも本屋巡りでも料理でも旅行でも……自分の好きなことにこだわって突き詰めることで、それが糧となり知識となり、将来働くうえで必ず役に立つことがあるんです。

ゲーム業界を目指している若者のみなさんは、たくさん時間が使えるうちに、さまざまなことにチャレンジして、ぜひ多くの経験を積んでほしいなと思います。多くの"経験"を積めば積むほど、生き方の"選択肢"が増えると思んですよね。

そして最後に、まだ"クリエイターズ・インタビュー"を読んだことのない人は、ぜひ一度読んでみてください。ゲーム業界の第一線で働くクリエイター陣の話の節々には、今後の人生(大げさ?)に繋がるさまざまなヒントが見つかるはずです。

クリエイターズ・インタビュー

ローリング内沢

1970年、東京生まれ。ライター、編集者、ゲーム批評家。
ゲーム情報誌の編集者を経て、2000年4月よりフリーランスとして活動。
得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。
趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
イラスト:荒井清和

参考資料:セガ・アーケード・ヒストリー(エンターブレイン刊)

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