第二研究開発本部 第二開発部 副部長 田中秀樹

常に「その先」を考える 田中秀樹

代表作

  • 「Virtua Fighter 5」シリーズ
  • 「初音ミク Project DIVA Arcade」シリーズ
  • メインプログラマー

ゲーム開発現場では
先を見据えているプログラマーは強い

-セガのゲーム開発における、プログラマーの立ち位置を教えてください。

部署やプロジェクトによってまちまちなのですが、第二研究開発本部 第二開発部では伝統的にプログラマーが中心となってゲーム開発を進めていくことが多いです。プロジェクトの内容によっては、プランナーやデザイナーが中心となって進めていくこともあります。
基本的には、スタッフの誰かから「こんなゲームを作りたい」という企画が出てきたら、手の速いプログラマーがまずプロトタイプ(テスト版)を制作します。そこでいったん、この企画は本当に面白いのか、面白くないとしたらどこに問題があるのか、といったことを検証します。
この段階ではプログラマーはひとりかふたりしか参加しません。そしてプロトタイプで、「これなら、いける!」となったら、本格的にプロジェクトがスタートし、必要なスタッフや期間、作業内容などを決めて、それに合わせてプログラマーの人数も調整していきます。

-ちなみに、田中さんにとって良いプログラムの条件とはどのようなものでしょうか?

たとえば、"戦闘機から1発の弾を撃つ"というプログラムを作るとしましょう。それ自体は簡単に作れるんです。ただし、後から「やっぱり戦闘機の後方からも弾が出るようにしてほしい」、「斜めの弾も出して3WAYにしてほしい」などと言われたときに、どの程度の手間で実現できるかが重要です。
つまり、私が思う"良いプログラム"というのは、なにかしらの変更点があった場合、イチから作り直さなくても、ほんの少しの作業で対応できるようにあらかじめ想定して書かれているプログラムのこと。
要は、「こうしておけば後から簡単に直せるな」という配慮が大事なんです。とくにゲームは"バランス調整"が大事ですから、その都度、根底から作り直さないといけないプログラムだと手間も時間もかかってしまいます。
また、同時に自分以外の誰が見ても分かりやすいプログラムを書くというのも大事だと思っています。個人でゲームを作っているのならともかく、ゲーム開発は大勢の人が関わりますから、他のプログラマーが書き直すこともあるんですよね。

-そういった細かい仕様変更などに対応できるプログラムを書ける人が、優れたプログラマーということでしょうか。

そうですね。先を見据えているプログラマーは強いと思います。いま自分がいる位置を把握しているのは当然として、ゴールに至るまでに起こりうるであろう、仕様変更やトラブルを想定できる大局観を持っているのが理想です。
そういう人はトラブルがあっても慌てず、すぐにあらかじめ用意してあった引き出しを開けて解答を出すことができます。とくにゲーム開発のプログラムは、根底を揺るがすような仕様変更もときにはありますから。

-田中さんがプログラムを書くうえで大事にしていることは?

今までの話と一見矛盾するようですが、ユーザーにゲームの面白さを感じてもらうためならば、最終的にはプログラムへのこだわりを捨てる覚悟を持つことも大事だと思っています。
私たちはプログラムを売っているわけではなく、ゲームを売っているので、ゲームをきちんと面白い形で世に出す、というのが最優先事項です。
ユーザーからすれば、ゲーム上の動作が同じなら、プログラムが泥臭く書かれていようが気にはなりませんから。プログラムにはこだわりつつも、目的は見失わないバランス感覚が大事ですね。

株式会社セガホールディングス
セガ 製品情報サイト
セガプラザ公式サイト
セガグループ インターンシップ